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視覚-----83%
聴覚-----11%
臭覚-----3.5%
触覚-----1.5%
味覚-----1%
これ、何だかわかりますか? そう五感。人の五感がどのような割合で使われているかを調査した数字です。
実は人間の五感というのは、それぞれ平等に20%ずつ使われているわけではなく、「危険」「安心」「美味しい」など様々な判断を行なう上で、「視覚」に依存する割合がとても大きいらしいのです。
その割合は実に83%。他の感覚と比べて視覚から得る情報が飛びぬけて大きく、他は補助的なものである、と言えるくらいの大きな開きがあります。
それにしても臭覚3.5%、味覚は1%とは、驚きです。
ワインのテイスティングの作業など、もちろん色など視覚からの情報もありますが、このわずか合計5%にも満たない感覚を中心に味の判断をしているのですから、その大変さといいますか、よほどの集中力が必要な作業である、ということがうかがえます。
反対に考えると、視覚からくる要素がそこに大幅に介入してきたら、その情報の大きさの前に私たちの味覚からの情報や判断などひとたまりもない、ということになりそうです。
視覚というのはもちろん「色」という要素があるでしょう。しかしそのほかにもラベルの内容といいますか、「何年のどこの地域で作られたワイン」であるとか、「高額」であるとか、視覚から入ってきた情報によりある程度の先入観ができ、その上で
「うーん、やっぱり美味しいワインと言うのは、グラスに入れて透かしてみると、やはり色が深い(ような気がする)よねー」
なんて言いながら飲むわけです。で、そうして飲むワインは確かに美味しくて。ところが後日、ワイン通の友人に話を聞いたら、「実はそれほど美味しいワインでもなかった…。」なんて、ちょっと嫌味なオチがついたり。
ただ実際にこうして五感がどのような割合で機能しているのかをみると、この場合、視覚から入った情報というものが私たちの感覚に多大な影響を与えていたわけで、本当の味がそこそこでも充分に美味しく感じることは、ある意味当たり前であるとも言えるわけですね。
例えばこんな、ちょっと意地悪な実験があります。
登場するのは、ジョニーウォーカー。スコッチの名品です。
皆さんご存知の通り、この銘柄には高級ランクで値段も高いジョニーウォーカーの「黒」と、値段も手軽で気軽に楽しめるジョニーウォーカーの「赤」の二種類があります。
どっしりとした黒いデザインのラベルのジョニ黒。色彩学的にも重さや高級感、落ち着きを漂わせることを狙った色です。一方赤は、元気でカジュアルな感じを与えます。
好みは色々あると思いますが、当然、実際に高価なジョニ黒のほうが美味しいと言う方が多いと思います。
さて、この二つを飲み比べてもらいました。本当の所はどちらが美味しく、どちらが好きと感じるか。ただし、中身だけを入れ替えて。ジョニ「黒」のボトルに「赤」、ジョニ「赤」のボトルに「黒」を入れて。
結果は、とても多くの方々がジョニ黒のボトルに入ったジョニ赤を美味しいと判断しました。
これは、この時のジョニーウォーカーを飲み比べた人たちの味覚が今ひとつ、と言うことではなくて、視覚が実際に感じる味に、非常に大きな影響を与えていることの証明なのです。
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